(DIOR HOMME)の2018年夏コレクションが、2017年6月24日(土)にフランス・パリで発表された。ディオール オム 2018年夏コレクション - 遂に迎えた10年目、アトリエへのオマージュを|写真1クリス ヴァン アッシュがクリエイティブ ディレクターに就任して10年が経った。今回はある意味彼にとっても節目のショー。グリーンの芝生に、ブランドのシグニチャーカラーである黒い輝きが吊るされた会場は、厳かで、それでいて爽やかな空気に包まれていた。ディオール オム 2018年夏コレクション - 遂に迎えた10年目、アトリエへのオマージュを|写真17絶えず登場した細いテープやリボンには、「Christian Dior ATLIER」とその住所を記した。10年間、時をともにしたクリスなりのなのだろう。ある時はの縁に、またある時はやの縫い合わせ部分を隠すように配された。アクセサリーとして、首にはストールとして巻き、スカルなどのインパクトあるメタルアクセサリーなどとともに、腕にはリボンをくくりつけた。アトリエを根幹にもつデザインは、仮縫いのやミシンステッチの装飾としても現れる。製作時に見慣れた光景を、今回はボディラインに沿うシルエットのブレザーの再解釈の手段として用いている。ディオール オム 2018年夏コレクション - 遂に迎えた10年目、アトリエへのオマージュを|写真38ほとんどのアイテムの共通する要素として、フォーマルがあげられる。ジャケットは種類が豊富で、例えばバックスタイルの中でパターンが斜線に区切られた、の燕尾服が登場している。また、パーツを分解したベストは、切り離した袖を首や腰に巻いたり、ニットやポロシャツは、パンツにジャケットのウエスト下部分をドッキングさせたり。解体と再構築の中で新たなを生み出している。ディオール オム 2018年夏コレクション - 遂に迎えた10年目、アトリエへのオマージュを|写真67スタイリングも正装の要素を忘れず、ジャケットにランニングショーツのようなショートパンツ、へは先に述べたドッキングの“フォーマル風”のワイドなというように、クラシカルな部分を出し引きした。その潮流は、ランルイヴィトンケースコピーウェイにおいてはおおよその変化がみられ、を強く押し出した序盤と、ストリートを強く押し出した終盤という具合に。それは、大人の男性への過渡期を表現するかのようで、学生を想わせるディテールとのベースを融合させていた。ディオール オム 2018年夏コレクション - 遂に迎えた10年目、アトリエへのオマージュを|写真50月桂樹とPARISの文字を描いたモチーフは、まさしくこの記念にふさわしい。あらゆるアイテムに、象徴的にあしらわれた。さらに、アーティストであるフランソワ・バードの絵画から取り入れたポートレーディオールネックレスコピートはストリートスタイルを格上げしている。

そしてカラーは、ブランドのアイコニックな3色。ブラック、ホワイト、スカーレットレッドやなどを含むレッド。時折やスカイブルーを取り入れてはいるが、今回はその3色のカラーリングに拘っている。